20075.25
書くことがないからと言って、これまで書かずにいた大事なことを思いがけず半端な気持ちで書くというのは、何だか捨て鉢なうれしさが伴う。一所懸命に黙々と、南中を経て黄昏を得て、作り続けた砂の城を最後にどかっと蹴り崩す。
つづく
20075.24
子供を持ったことなんて一度もない若輩の僕が言うのもなんだし、反論は全部かわして逃げるつもりだけど、
つづく
20075.22
目をつぶっていたせいで、自分が影になっていたことにも気がつかなかった。
つづく
20075.18
ゆうべは帰宅してからずっと、閉めきった窓にくちゃくちゃとやっていたので、眠る前に少し海を思った。海はその波のおかげで、金色の産毛を風に逆立てる。月の限りで。
つづく
20075.16
下流も海にほど近い、大きな鉄橋の下で釣り糸を垂れている人に尋ねてみた。
つづく
20075.15
「今日は、いい日だった。」
「僕にとってすごく…」
「緑色の…」
「キャンディ…」
そう言った人はイスラエルに行ったきり帰ってこないが、今日はともかく、明日もいい日であってほしい。
つづく
20075.13
ステンドグラスごしの景色というものがあるなら、この歌のようだろうと思う。
つづく
20075.13
それはそうと、自販機に落ちるペットボトルの音がこんなに鮮明に響いたことはない。
つづく
20075.12
ほぼ24時間たって、また眠りの話です。
というのも、今ちょうど眠ってましたので。なんというタイムリーな話題。
最近になっていよいよ思うようになったんだけど、僕にとって、眠りで重要なのは「時間」ではなくて「数」のような気がする。「数」というのは「回数」のこと。その夜、眠った回数。
つづく