降り止まぬスコール

 七日後、それは旅立った日と同じくらい金色のきれいな朝に、コックはまた彼の小さな家に帰ってきた。

つづく

90度の隣人

目をつぶっていたせいで、自分が影になっていたことにも気がつかなかった。

つづく

垂直の海

 ゆうべは帰宅してからずっと、閉めきった窓にくちゃくちゃとやっていたので、眠る前に少し海を思った。海はその波のおかげで、金色の産毛を風に逆立てる。月の限りで。

つづく

いしきり

 下流も海にほど近い、大きな鉄橋の下で釣り糸を垂れている人に尋ねてみた。

つづく

ろうそくを吹き消す

その海にもまた、波は打ち寄せるのだった。

つづく

四つ目のタナトス

 換気扇を通して、雷鳴の轟くのを聞きました。私はキッチンで、夕食の支度をしていました。

つづく

王手は続く

埋め立て地に横たわっている。

死体はべろを出しっぱなし。

つづく

筍たち

ドキドキする。ドキドキしなくていい。でも、こんなことってはじめてだ。

つづく

シューレース

 もっとそばにいってもいいかな。椅子が冷たくて風邪ひきそう。

つづく