海綿づくりのスリー・エックス

まずはプロローグだ。そこそこの花畑と、そこから遠くない草原、古い小屋、それから割と深い森、そしてすごく深い森を想像してもらえばいい。

つづく

魚屋が斧をにぎった日

 加えて館内の空気が濁っていたせいもあって、行方不明者が相次いだ。

つづく

紀元前二〇〇六年のスプロール

ふとしたはずみで歴史が変わって、アキレスは彼の足の腱を切られずに済んだ。

つづく

シー・シーズド・ザ・サン

なんかやたらと疲れが溜まる。もんだから、久々に風呂を溜めてみた。

つづく

三匹の小熊物語

一匹の子豚が、藪からニョロニョロ這い出してきて、小鳥の歌をひとしきり歌ったわけです。

つづく

シーズ・ザ・サン

 どうしたところで無駄かもしれない。絶望的な問題だ。なんとしても帰らなければならない。

つづく

凱旋また凱旋

午後のまどろみを背に、図書室で目録を漁っている。それは猫の顔をした男である。

つづく

スリーピング・カラーズ

こどもがお湯にあごまでつかって、百まで数えさせられるみたいに、僕はもうずいぶん昔から、星を数えずにはいられない性分だった。

つづく

35度のキャスケット

足がだるい。左足だよ。ふくらはぎが。

つづく