希望的観測基地

わかってるだろう。

なぜ山に登るのかって?

そこに山があるからさ。

つづく

ゾンビズ・アー・オールライト

乾杯をしてもいいかな? 乾杯を、しようじゃないか。こんな幸せが、まさか私に降るとは!

つづく

束の間の三十秒

テレビのリモコンが効かない。換えの電池があったはずだ。

つづく

タワーズ・オン・ザ・フェイス

 そこには水道の蛇口がある。長い間その蛇口に触れる者はなく、最後に開かれたのがいつだったか、知る人も皆消えてしまった。

つづく

準備運動

「そう言ってしまったら、親蜘蛛の腹の子蜘蛛がポツリ『なかなかどうして腹ん中ってのはあたたかいもんだ』って言うようなもんだぜ」

つづく

ちみどろのハーパー

もう、魚の鱗が頭から離れない。頭からというか、皮膚から離れない。

つづく

断線

SE:ピンポーン(来客を告げるチャイムの音)

つづく

バの字

理由は言わないが、その早朝、かはたれのひもあさきゆめみしハイウェイ沿いをひとり歩きながら、彼は幸せにあふれていた。

つづく