20063.14

鼠色の一分間

その亀は、甲羅の中で考えた。

つづく

20063.13

マグネチック・トゥルース

大きなテンガロンハットの男が、吟遊のつれづれに、砂漠の街角で、くたびれた哀愁にまかせて、めいっぱい張ったギターの弦を、ぴーんと爪弾いたら、

つづく

20063.12

３・オブ・４

私がそういうわけだから、

モノレールから吐き出された群衆は、

上気した斜面に屹立する。

つづく

20063.12

アイ・ウォント・コメディーズ

雨がやまないね。むなもとが冷えるよ。湿度ばかり上がってくる。せっかくだから、こういう雨の日に、前々から話そうと思っていた、彼女の話をしようか。

つづく

20063.9

シー・ウォンツ・ア・コメディ

雨がやまないね。あしもとが冷えるよ。湿度ばかり上がってくる。せっかくだから、こういう雨の日に、前々から話そうと思っていた、カビの話をしようか。

つづく

20063.8

蜘蛛女、蜘蛛男

「でも神父様、私はどうしても逃れられないのです。

つづく

20063.4

サマータイム・アンド・サマータイム　その１

　家に帰ったら、電気がつかない。グローランプ？　豆球？　なんだかよくしらないけど、うんともすんとも光らない。こういうときのために、おれは用意してたんだ。

つづく

20063.3

ジミー・メイクス・ラブ

派手な車が通りかかった。通りにかかるのは霧、ここはロンドンで高速は渋滞続き。

つづく

20062.27

故郷でオールライト

だめだこりゃ、くちびるが、枯れ葉みたいになっちまってる。どうりでね、電話にも出ないと思った。

つづく

20062.27

あの素晴らしい愛をもう二度

そうそう、そうだ、

腕をクロスさせて、

それから戻す、

つづく