20065.8
一匹の子豚が、藪からニョロニョロ這い出してきて、小鳥の歌をひとしきり歌ったわけです。
つづく
20065.8
どうしたところで無駄かもしれない。絶望的な問題だ。なんとしても帰らなければならない。
つづく
20065.7
午後のまどろみを背に、図書室で目録を漁っている。それは猫の顔をした男である。
つづく
20064.28
こどもがお湯にあごまでつかって、百まで数えさせられるみたいに、僕はもうずいぶん昔から、星を数えずにはいられない性分だった。
つづく
20064.25
古い友人の誘いで、自分の頭蓋骨を開けてみる機会があったのでやってみた。
つづく
20064.23
大きな石柱の陰に立ち止まって、彼はふと、やってきた道をかえりみた。
つづく
20064.19
一年前のちょうど今ごろ取り逃がしたポッポちゃんが、なんとまだ部屋の中にいた。
つづく