三匹の小熊物語

一匹の子豚が、藪からニョロニョロ這い出してきて、小鳥の歌をひとしきり歌ったわけです。

つづく

シーズ・ザ・サン

 どうしたところで無駄かもしれない。絶望的な問題だ。なんとしても帰らなければならない。

つづく

凱旋また凱旋

午後のまどろみを背に、図書室で目録を漁っている。それは猫の顔をした男である。

つづく

スリーピング・カラーズ

こどもがお湯にあごまでつかって、百まで数えさせられるみたいに、僕はもうずいぶん昔から、星を数えずにはいられない性分だった。

つづく

35度のキャスケット

足がだるい。左足だよ。ふくらはぎが。

つづく

ミシシッピィ・カルト

古い友人の誘いで、自分の頭蓋骨を開けてみる機会があったのでやってみた。

つづく

詐欺師、楽園へゆく

 大きな石柱の陰に立ち止まって、彼はふと、やってきた道をかえりみた。

つづく

オール・アバウト・ビーフカレー

一年前のちょうど今ごろ取り逃がしたポッポちゃんが、なんとまだ部屋の中にいた。

つづく

草食恐竜のパレード

くちびる、それから、ふたしかな三日間。

つづく

ハバー・ブレイク

きみがまるまっているところへ

ぼくもまるくなっていいかい

つづく