20066.13
リモコンが見つからない。蒸し暑くてたまらない。窓を開けようとすると、既に開いている。
つづく
20066.7
月が出なくなった。最初に気付いたのは占い師だった。
つづく
20066.6
夢の中であなたは、アスパラガスを刈り取っている。「第一、第二、第三関節!」
つづく
20066.3
ミニチュアのおもちゃのように見える。誰もいない、港は早朝。はるかの街影から、淡い輪郭だけ結晶させる、太陽はまだ土の中。
つづく
20065.30
熱い。うっとうしい袖を引きちぎってやりたい。鍵はどこだ。バッグの奥底か。仕方ない。財布のスペアを使おう。ただいま、と、わっ、なんだこの黄色いガスは。部屋一杯に充満してる。うっぷ。
つづく
20065.30
「ほらまた。何度言えばわかるんだ? 敵を欺くにはまず味方から、味方を欺くには、まず自分を」
つづく