Home » 断章
20063.24
酒を飲んで帰ったら、郵便受けにカツオ節が入っていた。
つづく
20063.23
驚いた。最初見たときは、妙な雨だな、と思った。けれどすぐにわかった。わかった上で、何なのかわからないのだが、今朝起きて、やけに寒かったのは、このせいだったのか、とふと思った。
ゼンマイを巻きすぎたために、
まったくもって悲しいことだが、その日の蝸牛レースは大波乱の内に終わった。
20063.20
わずかに残された塩が、なめくじに対して使われた。
20063.19
十三歳のころ、
藻作は砂浜の見えるアパートに住んでいた。
20063.17
いつからか、その部屋には蟹がある。
20063.16
電車で斜め向かいに座ったおばさん、
パン屋の袋を大事そうに抱えて、
こくりこくり。
20063.15
太陽が南中しました。砂丘は影もなく続いています。
20063.14
その兎はウトウトして、居眠りしながら考えた。