20065.19
そこには水道の蛇口がある。長い間その蛇口に触れる者はなく、最後に開かれたのがいつだったか、知る人も皆消えてしまった。
つづく
20065.19
「そう言ってしまったら、親蜘蛛の腹の子蜘蛛がポツリ『なかなかどうして腹ん中ってのはあたたかいもんだ』って言うようなもんだぜ」
つづく
20065.17
もう、魚の鱗が頭から離れない。頭からというか、皮膚から離れない。
つづく
20065.15
理由は言わないが、その早朝、かはたれのひもあさきゆめみしハイウェイ沿いをひとり歩きながら、彼は幸せにあふれていた。
つづく
20065.14
まずはプロローグだ。そこそこの花畑と、そこから遠くない草原、古い小屋、それから割と深い森、そしてすごく深い森を想像してもらえばいい。
つづく
20065.10
加えて館内の空気が濁っていたせいもあって、行方不明者が相次いだ。
つづく