眠りの謎 その5

もう一度雲を読む。薄雲の隠した虚空の底を見透かしてみる。露を結んだ冬のグラスに、沈んだ氷を探すように。

つづく

眠りの謎 その4

「ほら、かわいいですね、リスの親子が草むらから現れました。こっちにやってきますよ。

つづく

眠りの謎 その3

雨がまた降るかもしれない。東の空が暗い。どこかもっとちゃんとした場所を探さなければいけない。

つづく

眠りの謎 その2

(七年前に突如起こった地軸の異常傾斜、それに伴う惑星規模の天変、地異、赤道付近で発生した生物の異常行動、東アジアで頻発した植物の異常繁殖、中でも特異だったのは、

つづく

眠りの謎 その1

濡れた葉の間に光が差している。私はこんなにも自分を愛おしく思ったことはない。

つづく

ヒッティング・ザ・ヘイ

 台風一過。ガラスの散らばったアスファルトの道を、遠くたなびく起きしなの蒸気。

つづく

もっともかんたんなとんち

あなたがいちばん欲しいものは、ないとこにしかないよ。

つづく

かんたんなとんち

友千鳥なんてのは任国関係の胴乱みたいなもんでありまして、胴乱なんて所詮朝臣であるがゆえ、朝臣は本紀になんてなれやしないのでござそうろう。

つづく

クレアボヤンス その4

馬鹿な夢のとちゅうだ。くだらないまぼろしのつづきだ。ちょっと外に出てた隙にこれだ。

つづく