20069.5
換気扇を通して、雷鳴の轟くのを聞きました。私はキッチンで、夕食の支度をしていました。
つづく
20069.4
ドキドキする。ドキドキしなくていい。でも、こんなことってはじめてだ。
つづく
20068.24
もっとそばにいってもいいかな。椅子が冷たくて風邪ひきそう。
つづく
20068.14
おはよう。さっそく今日なくなったものを報告するよ。
つづく
20068.13
ときどきピタピタと頬に感じる雨。空の指先が僕に触れる。
つづく
20068.7
市内全域に及ぶ大停電となった。発電所からの主要な連絡拠点が落雷でダウンした。大きな落雷だった。
つづく
20067.29
何度か目が覚めたはずだ。起きようと思えば起きられただろう。一日の睡眠時間としては十分すぎるほど眠ったはずだが、それでも起きられなかったのは、昨夜の深酒のせいかもしれない。そうして何度目かに目が覚めたとき、はじめは耳鳴りのように、しかし次第にはっきりと、遠くに聞こえる祭り囃子か、サンタクロースのそりのような、鈴の音が聞こえてきたのだ。
つづく
20067.28
出かけるまで少し時間があったので、爪を切っていたんだが、途中で切れなくなった。涙がポトポト止まらなくなって、指がそれ以上動かなくなった。
つづく