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20075.24
子供を持ったことなんて一度もない若輩の僕が言うのもなんだし、反論は全部かわして逃げるつもりだけど、閉店間際の飲み屋で晩飯をつつきながら、垂れ流しのニュース番組をぼんやりと眺めて、失踪した16才の少年と、残された自殺サイトの履歴と、メールと、いなくなった息子を探して何か森のようなところに向かって名を呼び続ける母親の後ろ姿を見て、どうしたって、親は子にかなわないんだと、そう思った。
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