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20063.20
わずかに残された塩が、なめくじに対して使われた。なめくじは、「根本的な問題をまず見直さねばならない」と言いながら溶けて消えた。あとにはきらきらと星くずが残ったが、雨雲が隠してしまった。それからふたりは乾杯をし、せめてもの手向けにと、ワインを一滴垂らした。乾いたら、きれいな墓標になるだろう。なんにしても今は、君を愛している。もう一度、乾杯。
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