王手は続く

埋め立て地に横たわっている。

死体はべろを出しっぱなし。

雪はその先に落ちて、

しばらくそのままで残る。

歌がもう聞こえないように、

耳には耳たぶを詰めたままで、

カッパを着た人がやって来て、

ガソリンをまいて、

火をつけて、

適度に運動して、

走っていく。

夜は来たばかりだが、

赤熱する肉体は、

もう待ちきれずにいる。

朝焼けを待っている。

trackback URL:

お気軽にコメントください。

comment: