コバルト・ラインズ その2

満員電車の中で僕がふるえたのは、僕が、買ったばかりのスーツを着て、切ったばかりの髪を撫でつけて、買ってもいない鞄の中に、きれいな満月の目をした蛇を隠し持っていたからだ。

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