20062.24
さばく! ここはさばく。あついたいようと、あついかぜと、じめんと、つめたいちかすいがあるさばくちたい。やがてひがしのそらにみえるのはばったのぐんぴ。あれはえだ。とおくからみてまるごとえにちがいない。そうやってうごいていく。そしたらたびびとがひとり、くものなかをあるいていく。くもというのはばったのことで、ばったはあめをたらすまぎわのあまぐもとなにひとつかわらない。たびびとはいきをきらす。いきをきらしているのはばったのせいか、それともさきゅうがきついせいか、かおはくろいべーるでおおっている。なにものこらないだろう。
(キャラバンは十日前にそこを通り過ぎた。いちばん近くの街でもそこから歩いて二日はかかる。)
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